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Q1:ライデンフィルムに入社したきっかけを教えてください。
私の業界歴は別のアニメーション制作会社で制作進行に携わるところから始まります。2、3年制作の仕事をしていた時に知り合いになったアニメーターさんが、当時ライデンフィルムに在籍していたアニメーションプロデューサーとお知り合いだった、というのがライデンフィルムと縁が生まれたきっかけです。
当時はまだ出来立ての会社だったので、新鮮で面白そうな会社だなと思ったのと、私の中で仕事の環境を変えてみたい、という気持ちが大きくなっていたのもあり、お世話になることにしました。
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Q2:監督になるまでの経緯を教えてください。
ライデンフィルムでは、数本の制作進行を経て、設定制作というキャラクターや美術などの設定を管理しつつ、作品全体の把握も行う立場になりました。仕事の傍ら、絵コンテを自主的に描いて、当時制作していたとある作品でごいっしょした監督の阿部記之さんにその絵コンテをみてもらったりしていました。私には師匠と思っているかたが二人いるのですが、そのうちの一人が阿部監督です。
そんな中、絵コンテと演出をする機会をいただいて制作進行から演出に転向しました。経験を積んで演出として携われる作品が増えていき、ある作品で監督の浜崎博嗣さんとごいっしょすることになったのですが、浜崎さんとは以前制作進行として関わらせていただいて、久しぶりの再会でした。浜崎さんに助監督を任せていただいたことが、現在の経歴にかなり影響を与えているかと思います。私が師匠と思っているかたのもう一人が、この浜崎監督です。
その後、監督の依頼をいくつかいただけるようになり、トレーディングカードゲーム(TCG)を原作としたメディアミックス作品の監督として指名していただいたのが、私が監督デビューするまでの大まかな経歴になります。このTCG原作の作品はオリジナルアニメーションでしたので、ストーリーやキャラクターの原案にも携われて貴重な経験でした。
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Q3:制作進行、または演出を行っていた際の印象に残るエピソード(出来事)はありますか?
やはり自分のつくった作品が世に出て、沢山の人に観ていただいて、あわよくば感想もいただける、というのは制作進行時代から変わらずうれしいことです。演出を始めてからは、アニメーターさんや担当してくれた制作進行さんから「またいっしょにお仕事したいです」と言っていただけることがあってうれしかったです。
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Q4:監督として気を付けていること、または意識していることはありますか?
どの作品もエンターテインメントになるよう心がけています。観てくださったかたに楽しんでもらえているなら幸いです。あとは、原作のあるタイトルはなるべく原作に寄り添うように努力しています。映像作品の宿命で、どうしても「尺(映像そのものの時間)」の制限があって取捨選択せざるを得ず、ままならないこともありますが(苦笑)。原作の魅力を損なわないように、と気をつけているつもりです。
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Q5:YoKIRINを通じて支えてくださっているファンのみなさまへ一言お願いします。
アニメーションに限らず、作品というものは観てくださるかたがいて初めて成り立つものだと思っています。みなさまのお力やご声援を、無理のない範囲で頂けましたら、励みになり、つぎの作品を作る活力にもなります。そして、私たちの作品で楽しんでもらったり、思いをはせてもらったり、心が軽くなったりしてもらえたら、この上なく幸せです。
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