• スタッフインタビュー_鈴木さん(後編)
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スタッフインタビュー_鈴木さん(後編)

旭プロダクション

旭プロダクション 白石スタジオで働く皆さんへのインタビュー企画。
今回は作画セクションの鈴木さんにインタビューを行いました。

―――鈴木さんのキャリアビジョンについて教えて下さい。
 現在はまだ修行中ですが、いずれは1つの作品を任される作画監督になりたいと思っています。その先の目標としては、やはり作品全体に関わることができる総作画監督を目指しています。

―――修行中とのことですが、鈴木さんの考える、作画監督に求められる素養とはどんなものでしょうか。
 作風を似せられること、品質にブレがないことといったプレイヤーとしての能力はもちろん、その素材自体をきちんと整理して把握できる力も必要だと考えています。ディレクションの役割を担う以上、例えばレイアウトがしっかりしているか、タイムシートに照らして原画が問題なく揃っているかなど、後工程に影響するミスを見つける能力が求められます。こうした素養は動画検査として経験を積むことで身につく部分でもあると思うので、作画監督を目指したいと思うこと自体も素養と言えるかもしれません。作画の仕事ぶりなどから見出してもらうこともあれば、会社としての育成の一環で任命頂く場合もあり、どのように作画監督を経験するかは人それぞれかと思いますが、いずれにせよ埋もれずにチャンスをつかむことも必要ですね。そのうえで、更にそこから総作画監督へ進むにはまたもう一歩壁を超える必要があるイメージです。1話を任される作画監督であれば、その1話に集中してよいものを作ることができればOKだと思いますが、総作画監督はそうした作画監督たちのディレクションも行いつつ、全体を見通してクオリティとスケジュールのバランスを取り、作品としてできるだけ良いものを作ることが求められるため、必要な視野や能力が大きく異なる印象です。

―――ありがとうございます。そんな鈴木さんは今後どのようなジャンルの作品に携わっていきたいとお考えですか。
 弊社はTV作品がメインになっていますが、やはり今後は会社としても個人としても劇場作品を作れるようになりたいと考えています。TVシリーズはどうしてもコストの制約が大きく、いかに効率的に作るかという視点が大事になる一方で、劇場版であればある程度その制約が緩むので、TV版でできなかった芝居や表現、ディティールを入れ込むなど、こだわりをもった作品作りができることが魅力的です。ジャンルという観点では、今の時点では修行中ということもあり、幅広く経験していきたいと思っています。自己分析として日常芝居は結構バリバリ描けるんですが、例えば戦闘シーンはやや経験が少なく……。作画監督として仕事をしていくにあたって、苦手なジャンルがあるというのは好ましくないなと。幅広く経験を積んで何でも描ける作画監督を目指しつつ、その先の段階では、似せ方・魅せ方のうまさを強みとしつつ、芝居にこだわった作品や、細やかなキャラクター描写が求められる作品などに携わりたいと考えています。

―――最後にファンの皆様へ向けてメッセージをお願いします。
 私自身、アニメを見ることがきっかけでアニメーターを目指した人間でもあるので、やはりできるだけ多くの方に色々な作品を見て頂きたいです。そうしていくうちに自分が好きなジャンルや作品に出会うと、人によってはアニメーターやイラストレーターを志すことになったり、あるいはこういうアニメが作れるような漫画原作者を目指そうであったり、そうでなくとも心の拠り所になったりと何らかの形で将来の夢の幅を広げることに繋がるのではないかと。そうして人生をより豊かにしていくきっかけとしてアニメを見て頂けると、作り手としても大変うれしく思います。

みんなのコメント


YoKIRINをご利用頂いている皆様のコメントから、一部抜粋して掲載しています。